参加者の緊張を解くために行うアイスブレイク。やり方しだいでうまくいったりいかなかったりしますよね。今回は、アイスブレイクがうまくいくコツを紹介していきます。
アイスブレイクを成功させるポイント
簡単なものから始める
ふだん会議でアイスブレイクをしておらず、新しく導入しようとするときには、いきなり行うと参加者も少し驚いてしまうはず。初めは、丁寧な導入が必要です。
そこで初めてのアイスブレイクのネタとしては、ごく簡単なものを選びましょう。短時間ででき、かつ誰でもさほど抵抗なくできるもの、あまりゲーム性が高すぎないものがよいでしょう。例えば、漢字一文字自己紹介(自分を表す1文字を選んで、それに沿って自己紹介してもらう)、Good&News(最近あった良かったことを言ってもらう)くらいのものが考えられます。
事前に予告しておく
上記と同様、初めてアイスブレイクを行う場合には、事前に軽く予告しておくのもよいでしょう。例えば、会議の案内メールを送ることになっているのであれば、アジェンダやメール本文にタイムスケジュールを書いておき「アイスブレイク」と書いておくと、「なにかやるんだな」と心の準備をすることができます。メールに「簡単なゲームをしてから始めようと思います。ぜひお付き合いください」のように書いておいてもいいかもしれませんね。
また、あなたの上に上司がいる場合には、必ず事前に話しておきましょう。上司が非協力的では絶対にうまくいきません。
自分も参加する
司会進行が参加しないアイスブレイクも見かけますが、必ず参加するようにしましょう。司会が参加しないと、参加者の中に「自分はやらないくせに、私たちに面倒なゲームやらせるんだ」という雰囲気を生んでしまいます。「やらされてる感」が高まってしまうのです。
また、司会自身が参加することで、アイスブレイクを中から盛り上げることもできます。さらに、参加者との距離を縮めることで、その後の会議の進行をスムーズにすることにもつながっていきます。
サクラを頼む
8~10人など、やや人数が多い場合には、事前に何人かにアイスブレイクのことを話しておき、協力をお願いしておくのもよいでしょう。進行のあなた1人だけが突っ走ってしまうと、参加者も引いてしまいますが、参加者の中にもちゃんと盛り上がってくれる人が混じっていれば、他の人も乗りやすくなります。
これは特に、グループに分けてアイスブレイクをする場合には有効です。いくつかのグループに分かれるときは、進行が全体を把握しきれない場合もあります。それぞれのグループに進め方や盛り上がり方を把握している人がいるとスムーズに進行できます。
アイスブレイクから本題へスムーズにつなげる
アイスブレイクでうまく盛り上げることができたとして、その後も非常に重要です。
アイスブレイクが終わった後、「はい! それでは仕切り直して、議題に入りたいと思います。」のように、アイスブレイクと議事を分断してしまうようなつなぎ方はやめましょう。「あ、遊びはおしまいで、ここからは真面目にやらなきゃいけないんだ」と、せっかく温まった空気が一気にピリッとなり、緊張感が戻ってしまいます。例えば、「皆さん、少し和んだようですので、この雰囲気のまま議題も進めていきましょう。では、議題の1つ目ですが~」のように、アイスブレイクから議事をなだらかにつなげるようにしましょう。
また、議事に入ったときに、議事の内容を長々と説明するのもNG。これもせっかく温まった空気を冷やしてしまいます。アイスブレイク後は、できるだけすぐに、議論へ入っていくようにしましょう。
アイスブレイクのタイミングを考える
アイスブレイクは会議の導入段階に行いますが、導入段階の中でも、どのタイミングで行うか、よく考えましょう。
例えば、会議が始まってすぐにアイスブレイクを行い、その後に、上司の挨拶などを入れてしまうと、やはり場が冷えてしまいます。「会議の開会」「挨拶など」「今日の会議の目的や議事、時間配分の確認」、これらの後で、議論の直前にアイスブレイクを行うのが望ましいでしょう。先ほどのポイントと同様、アイスブレイクから議論をスムーズにつなげることが重要です。
まとめ
今回はアイスブレイクを成功させるコツについて紹介しました。アイスブレイクのネタ自体はインターネットでたくさん見つかりますが、それをそのまま行えば必ず成功するとは限りません。今回ご紹介したようなポイントをおさえることで、より効果的なアイスブレイクを行い、会議が和やかで活発なものになるようにしましょう。
アイスブレイクについては、以下の本にも詳しく書かれているので、よければ参考にしてください。
